山邉ブログ

2013.01.26更新

1月24日に平成25年度税制改正大綱が自民党と公明党から公表されました。

今回は主に個人にかかる税制改正のポイントについてまとめました。

1.格差拡大の是正と富の再分配機能の回復
 ① 所得税について課税所得4000万円超について45%の税率を設ける。(従来は40%)
 ② 相続税について、基礎控除の引下げと最高税率の引上げを行う。
    基礎控除は「3000万円+600万円×法定相続人数」とする。
      (従来は5000万円+1000万円×法定相続人数)
    課税遺産額6億円超につき55%の税率を設ける。(従来は50%)
    6億円以下の金額についても一部税率の引上げを行う。
     ①②は平成27年より適用

2.高齢者の保有資産を次世代へ移転させるための措置
 ① 暦年贈与について、子や孫への贈与を行った場合の贈与税の税率構造を見直し、税負担を軽減する。
 ② 相続時精算課税の適用要件を拡大し、20歳以上の孫も対象とする。
    また、贈与者の年齢を60歳以上(現行65歳以上)に引下げる。
     ①②については平成27年より適用
 ③ 教育資金の一括贈与の非課税措置
    30歳以下の受贈者に直系尊属が教育資金を一括贈与した場合には、一人につき1500万円まで非課税とする制度を設ける。
     平成25年4月1日から平成27年12月31日までのものに適用。
 
3.消費税引上げへの対応
 ① 住宅ローン減税の延長と拡充
    平成25年末で期限切れとなる住宅ローン控除を平成26年3月31日まで延長。
    平成26年4月1日から平成29年末までについては、最大控除額を拡充し、認定住宅については500万円、それ以外については400万円とする。
    所得税から控除しきれない場合の住民税の控除限度額を136,500円まで拡充する。
    その他、省エネ改修工事やバリアフリー改修工事についても延長措置等を設ける。
 ② 自動車取得税は段階的に引下げ、消費税10%時点で廃止する。


次回は法人税制等について解説いたします。



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山邉洋税理士事務所
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投稿者: 山邉洋税理士事務所

2013.01.07更新

新年、明けましておめでとうございます。
皆様におかれましては、清々しい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

今年の私の関心事は経済情勢についてです。

昨年12月に行われた衆議院選挙では自民党が政権を奪還し、様々な政策を立ち上げようとしています。
最優先課題は景気回復とデフレ脱却。

税制においては、来年4月に消費税率が8%に、さらに平成27年10月からは10%へと引き上げを予定しいます。
しかし安倍首相は消費税の増税について、今年4月から6月のGDPの成長率を見た上で判断するが、その後が悪ければ緊急停止(税率引上げの停止)をするかもしれないと示唆しています。

持続的な経済成長に向けて政策を進めてもらいたいのは当然のことです。
一方で、これを実現するための財政支出にも目を向けなければなりません。

今月には来年度の予算編成について、今月中の政府原案決定を目指すと安倍首相は表明しています。
ぜひ、歳出に見合う(或いはそれ以上の)経済効果を期待したいところです。
収入と支出のバランスは民間企業だけではなく、国や地方公共団体でも当然に配慮をしなければなりません。
職業柄、どうしてもバランスシートが気になるところです。
各政党とも、今年の7月の参議院選挙を控え、国民の支持を得るべく様々な「あめ玉」が用意されると思いますが、将来の日本のために必要なものは何かを見極めたいと思います。

経済が上向き、中小企業が元気になるような政策をぜひとも具現化してもらいたいと切に願っております。



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投稿者: 山邉洋税理士事務所

税務関連・相続のご相談は TEL:03-3261-2363 メールでのお問い合わせはこちら
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